「人間学総論」を通して、子ども人間学の基礎を養います。
人間とは何かについて俯瞰的、包括的に探究できる[人間学概論Ⅰ(哲学と人間)]、[人間学概論Ⅱ(文学と人間)]、[人間学概論Ⅲ(政治と人間)]、[人間学概論Ⅳ(芸術と人間)]、[人間学概論Ⅴ(自然と人間)]を配置。省察的実践家としての基盤をしっかり固めます。また、「人間学研究法」を通して、修士論文の作成方法や研究方法を身につけます。
子どもを核とした複雑で多層的な保育実践を適確にとらえ、その背景や構造を読み解く力を「子ども人間学領域」と「関連領域」で養います。
● 子ども人間学領域
「子ども人間学」の観点から、子どもという存在を人間としてどのように理解するべきか、その文化思想的変遷、教育・学習発達観を問い直し探究するために、「学び学特論」「子ども思想史特論」「子どもとアート論」「子どもとことば論」「発達心理学特論」の5科目を用意。
また、子どもの育ちや子育てを支える保育実践のあり方や実践における専門性の高度化に資する11科目も用意。こうした科目の履修を通して、自らの保育実践が、実践共同体となる園や施設・家族・地域社会・国および地方自治体・国際社会などとどのように関連しているのかを吟味しつつ、専門性を高めていきます。
幼稚園教諭専修免許状を取得するための科目も開講します。
● 関連領域
子どもの人権を保障して地域における日々の暮らしと幸福を支える社会福祉学分野、子どもの生命の保持と健やかな生活の基本となる心身の健康と安全を守る医学分野、子ども一人ひとりの発達過程における経験の意味や実存について考える上で深く関与する心理学分野から、6科目を配置。これらの科目は、個々の学生の研究テーマや修了後に目指す具体的専門職への人材養成の観点から、探究する専門性に応じて選択可能な科目としています。
「研究指導」は1年次から他の科目と並行して履修でき、自分自身が興味をもった研究テーマを熟成させながら、明確化できるようにします。1年次は主に研究方法の確立を目指し、予備調査などにより研究計画を練り上げていきます。2年次は、確立した研究方法をもって研究課題に取り組み、データの収集・解析などを行い、研究成果としてまとめていきます。
科目 区分 |
科目名 | 担当教員 | 単位数 | 配当 年次 |
開講 期 |
履修 区分 |
|
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基礎 科目 |
人間学総論 | 生田 久美子・米山 光儀 | 2 | 1 | 前期 | 必修 | |
基本 科目 |
人間学概論Ⅰ(哲学と人間) | 尾崎 博美 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | |
人間学概論Ⅱ(文学と人間) | 安藤 公美 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
人間学概論Ⅲ(政治と人間) | 藤森 智子・國見 真理子 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択 | ||
人間学概論Ⅳ(芸術と人間) | 安村 清美・三政 洋一 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
人間学概論Ⅴ(自然と人間) | 仙田 考 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択 | ||
人間学研究法 | 犬塚 典子・櫻井優太 | 2 | 1 | 前期 | 必修 | ||
専 門 科 目 |
子 ど も 人 間 学 領 域 |
学び学特論 | 生田 久美子 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 |
保育学特論 | 内藤 知美 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択 | ||
教育的ケアリング特論 | 吉國 陽一 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
子ども思想史特論 | 米山 光儀 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
保育実践研究 | 髙嶋 景子 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択・隔年 | ||
保育者特論 | 髙嶋 景子 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択・隔年 | ||
子ども・子育て支援実践研究 | 犬塚 典子 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
児童家庭福祉特論 | 篠原 拓也 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
家族社会学特論 | 小玉 亮子 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
子ども政策特論 | 渡邊 英則 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
教育学特殊研究 | 米山 光儀 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択 | ||
子どもとアート論 | 安村 清美・斉木 美紀子 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択 | ||
子どもとことば論 | 内藤 知美 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
子ども環境学特論 | 仙田 考 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
発達心理学特論 | 横尾 暁子 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択 | ||
保育・教育課程研究 | 宮里 暁美 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
関 連 領 域 |
権利擁護特論 | 國見 真理子・長谷川 洋昭 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択・隔年 | |
障害児・者福祉特論 (インクルーシブ論を含む) |
新井 雅明 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択・隔年 | ||
地域福祉特論 | 和 秀俊 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択・隔年 | ||
生活環境学特論 | 山崎 さゆり | 2 | 1・2 | 前期 | 選択・隔年 | ||
精神医学特論 | 新井 久稔 | 2 | 1・2 | 前期 | 選択 | ||
臨床心理学特論 | 寺沢 英理子 | 2 | 1・2 | 後期 | 選択 | ||
研 究 指 導 |
研究指導Ⅰ | 生田 久美子・安村 清美・犬塚 典子・内藤 知美・米山 光儀・仙田 考 | 2 | 1 | 前期 | 必修 | |
研究指導Ⅱ | 生田 久美子・安村 清美・犬塚 典子・内藤 知美・米山 光儀・仙田 考 | 2 | 1 | 後期 | 必修 | ||
研究指導Ⅲ | 生田 久美子・安村 清美・犬塚 典子・内藤 知美・米山 光儀・仙田 考 | 2 | 2 | 前期 | 必修 | ||
研究指導Ⅳ | 生田 久美子・安村 清美・犬塚 典子・内藤 知美・米山 光儀・仙田 考 | 2 | 2 | 後期 | 必修 |
時間割、シラバス参照は下記のPDFファイルをダウンロードしてご利用ください。
※なお、時間割表の曜日・時限については変更となることがありますので、あらかじめご了承願います。
基礎科目2単位、基本科目中「人間学研究法」は必修、その他の基本科目から4単位選択必修、専門科目から14単位以上を修得、研究指導8単位を修得し、計30単位以上を修得すること。かつ、修士論文を提出してその審査に合格すること。
科目区分 | 履修区分 | 単位数 |
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基礎科目 | 必修 | 2単位 |
小計 | 2単位 | |
基本科目 | 必修 | 2単位 |
選択必修 | 4単位以上 | |
小計 | 6単位以上 | |
基礎科目 | 選択必修 | 14単位以上 |
小計 | 14単位以上 | |
基礎科目 | 必修 | 8単位 |
小計 | 8単位 | |
合計 | 30単位以上 |