心理面接やカウンセリングは面接室で対面によりおこなうのが基本でありますが、近年は電話やメールでのカウンセリングなど、相談者のニーズも踏まえ多様化しています。加えて、新型コロナウイルス感染症禍の影響で狭い面接室での対面実施も難しくなり、授業でのトレーニングも影響を受けています。
　こうした中で面接のトレーニングとして架空事例を用いたオンラインでのロールプレイを試みています。教員が相談者役となり学生がカウンセラー役として、架空事例の概要に基づき相談者との関係の構築と必要な情報の聴き取りをおこないます。もちろん教員は役者の経験もありませんので、はじめはリアリティに難ありかな、などと考えていましたが、PCを前にして一人でおこなっているためか割と役割に没入出来て、臨床経験を反映させた相談者役が出来たように感じました。一方、カウンセラー役の学生は、教員が乗ってきてリアリティある相談者役になったためか、やや困惑した感じも・・・