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心理学科

2021.07.19

専門演習のなかで生体反応測定を行いました。


 専門的な機材を使い、心理学の実験で行われる生体反応を体験しました。

 今回測定したのは心電図(electrocardiogram: ECG)、呼吸(respiration)、皮膚電位反射(skin potential reflex: SPR)の3つの指標です。感情の変化やストレスに関連する生体反応として測られる指標です。生理心理学(精神生理学)の領域では、生体反応・表情等の行動指標・実験参加者自身が体験した主観的要素という3つの側面を総合的に評価し、様々な心理的テーマを研究します。

 今回の授業では、これら3つの生体反応を測定している状況で、簡単な「うそ発見(虚偽検出)」の実験を行いました。実験参加者には1枚のカードの数字を覚えてもらうのですが、「あなたが選んだカードはこれですか?」という質問に対して、常に「いいえ」と答えてもらいます。6枚のカードのうち、かならず1回「うそ」をつくことになります。

 心電図から心拍率を分析し,呼吸曲線から呼吸率を分析しました。さらに、皮膚電位反射からは手のひらの発汗、特に「精神性発汗」と呼ばれる、感情的動揺にともなう発汗反応を検討しました。

 その結果、「うそ」に典型的に現れる反応を3つの指標から検出することができ、生体反応だけから実験参加者の選んだカードを6枚の中から見つけ出すことができました。

  • 今回使用した機材です。様々な生体反応を正確に測定できます。

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