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共生社会学科

引馬 知子 教授

人のよりよい「生」を支える社会設計を、創造力を豊かに、共に考えていきたいと思っています。
 世界の国々や人々、日本の各地域と人々、さらには、さまざまな人々(例えば、働く人々、障害のある人、子どもたちなど)の間にある社会・経済・文化的な“格差”。その格差は、時に広がりを見せています。ヒト、モノ、カネ、サービス、情報がグローバルに移動する今日、相互依存関係にある私たちが、人として尊厳ある生活を保ち共生できる社会(貧困、テロ、戦争等の逆)と、その具体的手段を一緒に模索します。

主な担当科目

・社会福祉学総論Ⅱ(現代社会と福祉)
・国際福祉論
・就労支援
・ソーシャルワーク演習
・専門演習など

研究テーマ

すべての人に基本的人権を確保する、ナショナルミニマムならぬ“ヒューマンミニマム”の実現。このための社会ガバナンスの形成に向けた、個々人や実際の事象を起点とした研究。内容は、ソーシャルインクルージョンを可能とする意思決定支援や社会参加の多様な機会の提供、社会保障・社会保護、基本的労働基準のあり方、福祉国家の比較・検討について。

著書・論文

「ワーク・ライフ・バランス政策の展開と包摂」『新 世界の社会福祉1』(旬報社 2019年)、「「自律」および「支援を受けた意思決定」と障害者制度改革」『ソーシャルワーク研究』(相川書房,2016年1月)、「EU社会政策の多次元的展開と均等待遇保障―人の多様性を尊重し活かす社会の創造に向けてー」「EU・欧州統合研究(改訂版) “Brexit”以後の以後の欧州ガバナンス」(成文堂 2016年)、「障害者の保護雇用に関わるEU法政策と労働者保護―労働の機会と質の確保を目指して」『障害者の福祉的就労の現状と展望』(中央法規,2011)、「国連障害者権利条約のEU正式確認 ―複層的な人権保障システムの誕生」『自由と正義 vol.61』(日本弁護士連合会, 2010)、「基本的労働権のグローバルな保障と欧州憲法条約」『欧州憲法条約とEU統合の行方』(早稲田大学出版部,2006)

学位・資格・職歴

学位:M.Sc.(ECON)(経済学修士), London School of Economics(LSE), University of London
資格:中高教員免許状(社会)、社会福祉士
職歴:日本女子大学専任助手、新潟青陵大学専任講師、早稲田大学・明治学院大学・東京医科歯科大学非常勤講師等

社会活動

内閣府「障がい者制度改革推進会議」および「障害者政策委員会」差別禁止部会委員(~2013)、八王子市社会福祉審議会委員・障害者専門分科会部会長(~現在)、早稲田大学地域・地域間研究機構EU研究所 招請研究員(~現在)など