武山 梅乗 准教授
私の主な研究領域は社会学、とりわけ、コミュニティ論や文化表象論などです。2013年、長年にわたる沖縄表象文化研究の成果である『不穏でユーモラスなアイコンたち―大城立裕の文学と<沖縄>―』(晶文社)を上梓し、また、東日本大震災以降は「園芸福祉」にも目を向け、その「新しい社会運動」としての重要性、福祉コミュニティづくりの側面に着目しながら、全国各地でフィールドワークを継続しています。社会学の意義は、ソーシャルワーカーなど対人援助サービスの実践者がサービスの利用者の抱える複雑な問題を把握し、適切な援助を行うために、利用者の行動、その人が属する家族や地域、それらをコントロールする社会制度やその変動を、相互に関連のある「システム」として把握することのできる視点、すなわち、ジェネラリストソーシャルワーカーとしての視点を養うという点にあるといえます。みなさんとともに私自身も社会学を通じて今後の日本社会における対人援助サービスのあり方について考えていきたいと思います。
主な担当科目
社会学、家族社会学
研究テーマ
文化表象論(特に現代沖縄の文化、文学)、コミュニティ論、障害者芸術等
著書・論文
『社会学の扉をノックする』2009年 学文社(共著)
『戦後・小説・沖縄―文学が語る島の現実―』2010年 鼎書房(共編著)
『不穏でユーモラスなアイコンたち―大城立裕の文学と沖縄―』2013年 晶文社(単著)
『各駅停車 社会学行』2020年 学文社(単著)
『沖縄を求めて沖縄に生きる』2022年 インパクト出版会(共著) 他
学位・資格・職歴
修士(社会学)(駒澤大学)、明治学院大学大学院社会学・社会福祉学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学、駒澤大学・明治学院大学・城西大学・城西国際大学・愛知県立大学・都留文科大学等兼任講師、東京福祉大学専任講師を経て現職
社会活動
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験集中講座講師(一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟)、国家試験合格支援委員会委員(一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟)