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共生社会学科

加藤 健生 講師

 私は、社会福祉学(特に障害福祉)と心理学(特に発達臨床心理)を基盤に、福祉心理学を専門として、主に自閉症の子どもや大人の発達支援に取り組んできました。具体的には、コミュニケーション支援、就労支援、自己認知支援などを、家族や他の専門職の方々と協働して進めてきました。
その中で気づいたことは、私たちが生きる社会において「障害」とされる状態にある彼らが、実は光であり、この社会を幸せにするための核であるということです。彼らが輝く社会こそが、私たち全員の未来をも輝かせると確信しています。
 これから皆さんと、共にその社会構造の仕組みや深さを学び、より良い社会を作るための知見を深めていけたら嬉しいです。

研究テーマ

神経発達症(自閉症やADHDなど)児・者における発達(特に成人期への移行や)、共生社会を目指して、発達に関係する環境等に関する研究(QOL 家族 就労 加齢 行動障害 障害福祉サービスなど)

著書・論文

【著書】
・「あなた」の起源 : 子ども時代はその後の人生をどう形づくるか(分担訳, 金子書房, 2024)
・動画で学ぶ障害福祉入門: サービスの質を向上させるための理論と実践(分担執筆, 学苑社, 2024)
・発達障害の人の就労アセスメントツール: ◎BWAP2〈日本語版マニュアル&質問用紙〉(分担執筆, 合同出版, 2021)
・よくわかる! 自閉症スペクトラムのための環境づくり―事例から学ぶ「構造化」ガイドブック (分担執筆, 学研プラス, 2016)
【論文】
・加藤健生 今本繁(2025)障害分野社会福祉法人におけるeラーニングを活用した職員研修 -応用行動分析の基礎的知識向上を目指して- 福祉心理学研究 第22巻1号.
・加藤健生(2022)自閉スペクトラム症の人における適応行動と就労状況の関連についての文献レビュー ―将来を見据えたスキルの積み上げを目指して― チャイルド・サイエンス 24 .
・Takeo Kato, Tomoko Nishimura, … & Nori Takei. (2022) Identification of neurodevelopmental transition patterns from infancy to early childhood and risk factors predicting descending transition. Scientific reports 12(1) 4822-4822.
・Tomoko Nishimura, Takeo Kato,… & Kenji J Tsuchiya. (2022) Trajectories of Adaptive Behaviors During Childhood in Females and Males in the General Population. Frontiers in psychiatry 13 817383-817383.
・加藤健生 今本繁(2018)待つ場面で行動問題を示す自閉スペクトラム症者への支援-「待ってに応じる」指導プログラムを福祉事業所で活用した取り組み- 自閉症スペクトラム研究 15(2).

学位・資格・職歴

<学位>
大阪大学大学院連合小児発達学研究科博士後期課程修了
博士(小児発達学)大阪大学
<資格>
社会福祉士 公認心理師 臨床発達心理士
<職歴>
NPO法人それいゆ(就労支援部部長)
社会福祉法人はーとふる(管理者、理事長補佐)
浜松医科大学子どものこころの発達研究センター(特任研究員)

社会活動

社会福祉法人はーとふる業務執行理事(2023年~)
TEACCHプログラム研究会東京支部運営委員(2024年~)
日本臨床発達心理士会研修委員(基礎研究部門)(2024年~)
東京都特別支援教育外部専門員(2016年~)