黒田 美保 教授
私は、発達心理学を基にした発達臨床心理学を専門としています。発達臨床心理学では、個々人の発達の多様性を大事にしつつ日常生活で困ることが少ないように、当事者やご家族と共に、個々人に合った支援方法を考えていきます。人間を理解するとき、多様性の観点から考えていくことが重要だと思っています。顔形1つとっても、一人として同じ人はいません。それぞれの多様な個性を大切にできる人になっていただきたいと思っています。
研究テーマ:社会性の発達、神経発達症、自閉スペクトラム症、心理アセスメント、心理的介入、介入効果検証
著書・論文
【著書】
・これからの現場で役立つ臨床心理検査(解説編)&(事例編)(共編著, 金子書房, 2023)
・公認心理師のための発達障害入門(単著, 金子書房, 2018)
・これからの発達障害のアセスメント(編著, 金子書房, 2015)など多数
【論文】
・Kuroda, M., Kawakubo, Y., Kamio, Y., Yamasue, H., Kono, T., Nonaka, M., ... & Kuwabara, H. (2022). Preliminary efficacy of cognitive-behavioral therapy on emotion regulation in adults with autism spectrum disorder: A pilot randomized waitlist-controlled study. Plos one, 17(11), e0277398.
・JASPERが日本の自閉スペクトラム症幼児におよぼす効果の予備的検討—(共著第1著者, 2022, 帝京大学紀要第26号, 1-11)
・コミュニティーでの支援を実現するJASPERプログラム(単著・招待論文、2020,子どものこころと脳の発達 巻11号,28-34)
・Kuroda, M , Kawakubo Y, Kuwabara H, Yokoyama K, Kano Y, Kamio, Y.(2013A Cognitive-Behavioral Intervention for Emotion Regulation in Adults with High-functioning Autism Spectrum Disorders: study protocol for a randomized controlled trial. Trials. 14(1):231-40.
など多数
学位・資格・職歴
・学位:博士(医学)東京大学、博士(学術)千葉大学
・資格:公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士
・職歴:大田区公務員(心理職)、ノースカロライナ大学医学部インターン、国立精神神経医療研究センター研究員、東京大学大学院教育学研究科客員教授、福島大学特任教授、名古屋学芸大学教授、帝京大学教授等を経て現職。他に、北海道大学大学院医学院客員教授、昭和大学発達障害医療研究所客員教授、浜松医科大学客員教授を務めている。
社会活動
・日本公認心理師協会常務理事、日本公認心理師会子どもの発達支援委員会委員長、日本心理臨床学会代議員、日本スクールカウンセリング推進協議会理事、東京都特別支援教育推進委員会委員、東京都通級等判定委員会委員など