和 秀俊 教授
未曽有の東日本大震災以降、私たちの価値観や生き方、地域のあり方が問われています。また先進国において、日本は自殺率が韓国に次いで高い状況にもあります。このような中、社会福祉協議会やNPO、地域住民による新しい地域福祉の価値や仕組み、方法をどのように創造し、福祉コミュニティを形成していくかが重要だと思われます。そのためには、東日本大震災の被災地や自殺率の高い地域、日本の社会構造が凝縮している離島において、改めて社会福祉協議会の存在意義や保健・医療・福祉の連携などについて、従来なかった新しいアプローチによる実践と研究を通して探求することが必要だと思います。是非皆さん、新しい地域福祉の創造に向けて一緒に取り組みませんか。
主な担当科目
・地域福祉の理論と方法I・II
・ソーシャルワーク実習指導I・II
・ソーシャルワークIV
・ゼミナールソーシャルワーク演習III
研究テーマ
・社会福祉協議会の存在意義の探求・自殺予防やスポーツ福祉などによる新しい地域福祉の価値や仕組み、方法の創造を通した福祉コミュニティの研究
・東日本大震災被災者・被災地の支援活動・研究・離島の地域福祉の実践・研究
著書・論文
著書「社会福祉総論」共著、2006年、大学図書出版「ソーシャル・インクルージョンの社会福祉」共著、2008年、ミネルヴァ書房「新・コミュニティ福祉学入門」共著、2013年、有斐閣「園田保健社会学の形成と発展」共著、2013年、東信堂「コミュニティ政策学入門」共著、2014年、誠信書房「障害者スポーツ論」共著、2014年、大学図書出版論文「高齢者のスポーツ・コミュニティ形成における地域スポーツクラブの可能性」単著、2005年、東洋大学社会学研究科紀要第41集「アソシエーション型地域スポーツクラブの機能と役割―福祉コミュニティ形成に向けて新しい公共性の創造―」単著、2006年、日本保健福祉学会誌第13巻第1号「アソシエーション型地域スポーツクラブの機能と役割―「個」の時代における新しい公共性の創造―」単著、2007年、東洋大学社会学研究科紀要第43集「男性退職者が地域の生活者となるプロセスの概念枠組みの構築―地域スポーツクラブを通した一考察―」単著、2010年、立教大学コミュニティ福祉学部紀要第12号「生活者論の再検討―男性退職者が地域生活者となる概念枠組みの分析から―」単著、2010年、まなびあい第3号「スポーツによる男性退職者の地域生活者化の可能性―既存調査、ジェンダー論、コミュニケーション論の分析から―」単著、2011年、東洋大学社会学研究科紀要第47集「男性退職者が地域生活者となるための現在の社会参加活動の限界―新たな活動の必要性―」単著、2011年、立教大学コミュニティ福祉学部紀要第13号「一時保護所の子どもの暴力予防のためのアプローチモデルの構築」共著、2011年、子どもの虐待とネグレクト第13巻第1号「スポーツ選手の挫折とそこからの立ち直りの過程―男性中高生競技者の質的研究の観点から―」共著、2011年、体育学研究 第56巻第1号「大都市圏郊外における男性退職者の自殺予防の必要性と社会活動の可能性」単著、2011年、まなびあい第4号「大学生の腰痛と心理的要因の関連性」共著、2012年、体力科学第61巻第1号「大都市圏郊外における男性退職者の孤独感と同居家族との関係―自殺予防に向けて―」共著、2012年、立教大学コミュニティ福祉学部紀要第14号「Sports Activities and Sense of Coherence (SOC) among College Students」共著、2012年、International Journal of Sport and Health Science第10号「男性退職者の地域社会に対する意識の測定尺度の検討―地域生活者尺度の開発にむけて―」単著、2012年、まなびあい第5号「社協ボランティアセンターに求められる役割―ボランティア活動者調査から―」単著、2013年、立教大学コミュニティ福祉学部紀要第15号「Sense of Coherence(SOC)の高い大学生運動部員のスポーツ活動に伴う困難への対処―SOCの低い運動部員との比較に注目して―」共著、2013年、体育学研究第58巻第1号「自殺予防における地域福祉の可能性―福祉コミュニティ形成により育まれる価値規範と社会福祉の対象論の視点から―」単著、2013年、コミュニティ福祉研究所紀要第1号「日本人の持つスピリチュアリティ概念構造の探索的な分析―心の問題から生じる社会問題の解決に向けて―」共著、2014年、立教大学コミュニティ福祉学部紀要16号「地域愛着感尺度の開発―高年男性の地域活動参加要因を解明するために―」共著、2014年、地域福祉研究№2(通算№42)
学位・資格・職歴
学位:博士(社会福祉学)東洋大学
資格:専門社会調査士
職歴:スポーツクラブインストラクター、NPO職員、早稲田福祉専門学院専任講師、立教大学コミュニティ福祉学部助教を経て、現職
社会活動
・特定非営利活動法人志木総合型地域スポーツ
・レクリエーションクラブ副理事長
・新座市地域デビューセミナー運営委員会オブザーバー
・ダイヤ財団DaiaL監事
・杉並区社会福祉協議会ボランティアセンター運営委員
・調査部会長
・東京都健康長寿医療センター研究委員会委員ほか